天満・天神 繁昌亭大賞 | スタッフブログ | 優勝カップや楯、記念品ならトロフィーのNS

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天満・天神 繁昌亭大賞

 

2006年9月 大阪に60年ぶりに落語専門の定席寄席『天満・天神繁昌亭』ができました。誰も予想もしないほどの大盛況で1年以上経った今も昼夜席共毎日満席で、モーニング寄席やレイトショーまで行われている程です。

 

社団法人上方落語協会の会長である桂三枝会長から『繁昌亭大賞』の楯を作りたいとお話しをいただきました。
「今までもらったトロフィーは数々あるけれど、賞のわりにしょうもないもんが多いんですわ!
この繁昌亭大賞というものは、上方落語のスターを作っていく、大賞を取った人はとりを取れるようになるんです。

嫁や子供に自慢できるようなものにしたい!
何十年・百年・・・と長く続く賞なんで、立派なものにしたいんですわ! 」と熱く語る三枝会長。

打ち合わせの翌日、直接三枝会長からお電話がありました。
三枝会長直筆の修正案
「もしもし!桂三枝でございます!楯の事でっけどな~座布団の房っちゅうもんは、四方にキレイにそろえられてるもんで、垂れ下がるもんとちゃいまんねん!

それに、この房は長すぎや!それと名前、もうちょっとおおきできまへんかー あと、・・・」

「そしたら、修正してホテルにFAX入れといてくれまっか、たのんまっせ~」

毎日全国を飛び回っておられるご多忙な三枝会長です。
最初の打ち合わせだけで、あとは事務所の方に任されるのだろうと思っていたのに、
何度もお電話をいただいたり、直接お会いして指示をいただき、
三枝会長の良いモノを作りたいというこの楯への思いがヒシヒシと伝わってきました。

この賞の選考には、三枝会長や上方落語協会は一切関与せず、マスコミ関係者・地元商店街関係者大阪天満宮関係者などの選考委員の方々から公平に選ばれたという事を記したい。
…と楯の裏には選考委員24名全員の名前が5枚全てに彫られています。

 

 

『繁昌亭大賞楯』

「天満の天神さん」ゆかりの地に構える席亭にちなみ、天満宮の絵馬の形状を楯のモチーフとしました。
併せて、「繁昌亭からスターを生み出したい」という祈願の意味も込めています。
中央のレリーフは4つのパーツを組み合わせた漆塗り調。大賞は金、奨励賞は銀、爆笑賞は柿色、
創作賞はグリーン、輝き賞はブルーと緞帳(どんちょう)の色と黒のツートーン仕上げで、
噺家さんが身を預ける座布団を模しています。
繁昌亭設立にあたって込められた「上方落語四天王の魂を受け継ぐ」の意思をこの座布団にも込めました。

繁昌亭大賞楯と各賞の楯

 

 

※左から、繁昌亭大賞・奨励賞・爆笑賞・創作賞・輝き賞

「天満の天神さん」ゆかりの地に構える席亭にちなみ、天満宮の絵馬の形状を楯のモチーフとしました。
併せて、「繁昌亭からスターを生み出したい」という祈願の意味も込めています。
中央のレリーフは4つのパーツを組み合わせた漆塗り調。大賞は金、奨励賞は銀、爆笑賞は柿色、創作賞はグリーン、輝き賞はブルーと緞帳(どんちょう)の色と黒のツートーン仕上げで、噺家さんが身を預ける座布団を模しています。
繁昌亭設立にあたって込められた「上方落語四天王の魂を受け継ぐ」の意思をこの座布団にも込めました。

 

また、持ち回りカップは何十年と続く大賞の受賞者がペナントに記されてカップに付けられていくので「大相撲の優勝杯」のように1人では抱えきれないほど大きさ、しかも何十年と色の褪せること無いものをとのご要望でした。

画:三枝会長(持ち回りカップイメージ)

 

 

『繁昌亭大賞持ち回り用カップ』

錆びずに輝き続ける銀色のカップとして特許を取得しているパインシルバーカップを特別製作で80cmの特大サイズにしました。

上方落語協会の家紋をカップ本体に彫刻し、金差しで豪華さを出しています。
プレートは通常の文字彫刻ではなく、真鍮腐食で『繁昌亭大賞』の文字に迫力を持たせました

 

<V-SHIKAデザイナー 東係長>

 

新設の賞のデザイン。完全考案…と、極めて自由度が高い。
「今後百年は続く賞なので立派なものを…」
この要望がどれほど大きな意味を持つか、関西人であるがゆえに理解できましたし、綱渡りのような日程の中で頂いたプレッシャーにも増して、携われることに嬉しさを感じながら、「とにかく喜ばれるものを」の思いで御提案させていただきました。

お話を頂いた当初から頭にあったのは、立体的な座布団のレリーフ。
「和風で」との要請があり、光沢のある漆調の黒と差し色の2トーンで艶やかな座布団を4分割するイメージは漠然とありました。
その4面と上方落語四天王を融合させる…楽の字・赤い人力車・繁昌亭の名称・膝隠。
これら象徴的な意匠を「粋」を感じさせ、インテリア性のある「和モダン」として表現。
全体のシルエットを、繁昌亭に関わる人々の祈願をシンボライズした、天満天神さんの絵馬の形状でまとめ、
ヒノキという高級木材を用いてこそなし得る真の「桧舞台」の大意を込める。
様々なコンセプトが折り重なりながらも、こじつけた部分が全くない、
自分としても自信を持ってお薦めできるデザインの完成です。

【楽】はトレースせず、米朝師匠の筆遣いそのままを活かすよう額の中の墨部分を抽出し、
【膝隠し】は、構図的に庶民の希望である提灯と一体になっている高座のシーンを使いました。
受賞記念発表会の舞台上に並ぶ楯・トロフィーと三枝会長の熱のこもった意匠紹介、
そして三枝会長より直接お褒めの言葉をいただけましたことは、
私自身が「賞」をいただけたことに等しいような、デザイナー冥利に尽きる、身に余る光栄です。
本当にありがとうございました。

 

<V-SHIKA営業担当 伊東係長>

 

デザイナー一押し案で大幅修正もなく決定。
しかし営業の仕事はこれからです。
価格面・仕様・納期を考えてより良い商品を仕上げる纏めをしなければせっかくのデザインが台無しになる事も有ります。

デザインは無事出来たのですが価格交渉する時間もなく概算価格を答えていた為、実際にヒノキ材の価格が予想以上に高くヒノキ材を使用する事を一旦は諦めかけていたのですがデザインには表彰者が檜舞台にあがるという意味が込められております。

何とかそこだけは譲らず、工場の担当者も私の気持ちを受け取ってくれ、
何とか新しいルートで価格の合う材料を見つけてくれました。
座布団のレリーフに関してはツヤを出す為にもうるし調に仕上げ印刷に関しては、かなり細かいので
新技術のUV印刷で鮮明に表現しました。工場の協力も有り、無事に桂三枝会長と赤尾社長とデザイナーの思いを裏切らない商品を納品出来たと思います。

奨励賞を受賞された 桂あやめさん表彰式典・関係者の打ち上げに参加させて頂き、あの子供の頃からTVで見ていた桂三枝師匠とお食事ができ、言葉も交わす事ができ感無量でした。
また奨励賞を受賞された『桂あやめ』さんからも「こんな貰って嬉しいと思う楯は初めてです。 これを飾るために和室を掃除する気になりました。もっと落語家のみんなにも見せてやりたい!」
との言葉もあり涙が出そうになり、表彰の重さを再認識できました。
これからも良い物を作っていきます。

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